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台風や大雨のニュースを見ると、「避難した方がいいのかな?」と不安になることがあります。
でも、避難が必要かどうかは、雨の強さだけで決まるわけではありません。
自宅が川の近くにあるのか、浸水しやすい場所なのか、土砂災害の危険がある地域なのかによって、取るべき行動は変わります。
そこで台風が近づく前に確認しておきたいのが、ハザードマップです。
ハザードマップは難しそうに見えますが、子どもがいる家庭では「家のまわりでどんなことが起こる可能性があるか」を知るための大切な地図です。
今回は、災害時に慌てないために、親子で確認しておきたいハザードマップの見方をまとめます。
ハザードマップとは?自宅周辺の危険を知るための地図
ハザードマップとは、大雨や台風、地震などが起きた時に、どこでどんな災害が起こる可能性があるかを地図で示したものです。
たとえば、次のような危険を確認できます。
- 川があふれた時の浸水
- 大雨による内水氾濫
- 土砂災害
- 高潮
- 津波
- 地震による揺れや液状化
台風の時に特に確認しておきたいのは、主にこの3つです。
- 洪水・浸水
- 土砂災害
- 高潮
海の近くでは高潮、川や低い土地の近くでは洪水や浸水、山や斜面の近くでは土砂災害の危険を確認しておくと安心です。
まずは「自宅」が色のついた場所に入っているかを見る
ハザードマップを開いたら、最初に自宅の住所を探します。
そして、自宅が色のついた範囲に入っているかを見てみましょう。
たとえば洪水や浸水の地図では、色がついている場所ほど、水が来る可能性がある地域として示されていることがあります。
ただし、色がついているからといって、必ずすぐ避難しなければならないという意味ではありません。
大切なのは、
- 自宅にどの災害の危険があるのか
- どのくらいの浸水が想定されているのか
- 避難するなら、どこへ向かうのか
- 家にとどまる方が安全な場合はあるのか
を、台風が来る前に考えておくことです。
反対に、地図で色がついていないからといって、絶対に安全とは限りません。
周辺の小さな川や側溝、道路の低い場所などで、水がたまることもあります。
「色がないから何もしなくて大丈夫」ではなく、家のまわりで水がたまりやすい場所も一緒に確認しておきましょう。
子どもと一緒に見ておきたい3つのポイント
ハザードマップは、大人だけで見るよりも、子どもと一緒に少し確認しておくと安心です。
難しい説明をする必要はありません。
「雨がたくさん降ったら、この辺は水が来るかもしれないんだって」
「避難する時は、この道を通る予定だよ」
「学校にいる時は、先生の話をよく聞こうね」
というように、子どもの年齢に合わせて伝えるだけでも十分です。
1.家の近くに川・用水路・低い道があるか
普段は小さく見える川や用水路でも、大雨の時には急に水が増えることがあります。
子どもと一緒に通学路や家の近くを歩きながら、
- 川や用水路はどこにあるか
- 雨の日に水がたまりやすい道はどこか
- 近道でも通らない方がよさそうな場所はどこか
を確認しておくと、災害時に危ない場所へ近づかない意識につながります。
特に、大雨の時に川や用水路を見に行くのは危険です。
「水が気になっても、見に行かない」という約束も、家族で決めておくと安心です。
2.避難する場所までの道を確認する
避難先を決めても、そこまでの道が危険だと移動しにくくなることがあります。
避難所までの道を地図で見る時は、次のことを確認してみましょう。
- 川沿いや用水路の近くを通らないか
- 低い道路やアンダーパスがないか
- 崖や斜面の近くを通らないか
- 夜でも歩けそうな道か
- 子どもと一緒に歩ける距離か
できれば、天気の良い日に一度歩いてみるのがおすすめです。
実際に歩くと、「ここは暗そう」「この道は狭い」「ここは水がたまりそう」と気づくことがあります。
避難先は1つだけでなく、状況に合わせて考えられるように、第1避難先と第2避難先を決めておくと安心です。
3.子どもが学校や学童にいる時のことも考える
災害は、家族全員が家にいる時に起きるとは限りません。
子どもが学校や学童にいる時、親が仕事や買い物で外にいる時もあります。
そのため、ハザードマップを見る時は、自宅だけでなく、
- 子どもの学校
- 学童や放課後の預け先
- 親の職場
- よく行くスーパーや病院
- 祖父母の家
などの場所も、できれば確認しておきましょう。
「学校にいる時は、先生の指示に従う」
「迎えに行けない時は、誰が対応するか」
「家族と連絡が取れない時はどうするか」
を、事前に家族で話しておくと、いざという時の不安を減らせます。
ハザードマップはどこで見られる?
ハザードマップは、住んでいる市区町村のホームページで確認できます。
「〇〇市 ハザードマップ」
「〇〇町 防災マップ」
のように検索すると見つけやすいです。
また、住所を入力して災害リスクを確認できる「重ねるハザードマップ」も便利です。
ただし、インターネット上の地図だけで判断せず、実際に避難する時は、お住まいの市区町村が出しているハザードマップや避難情報も確認しましょう。
市区町村ごとに、避難所の開設場所や避難の対象地区、避難のルールが違うことがあるためです。
台風が近づいたら、ハザードマップだけでなく最新情報も確認する
ハザードマップは、「もともとその地域にどんな危険があるか」を知るためのものです。
実際に台風や大雨が近づいている時は、それに加えて、最新の情報を確認することが大切です。
確認したいのは、次のような情報です。
- 気象警報・注意報
- 雨雲の動き
- 川の水位
- 土砂災害警戒情報
- 自治体から出る避難情報
- 避難所の開設状況
特に、避難が必要な地域に住んでいる場合は、風や雨が強くなってから動くのではなく、早めに判断することが大切です。
子ども連れの避難は、荷物の準備や移動にも時間がかかります。
「まだ大丈夫そう」と思ううちに、避難に必要な物をまとめ、家族で連絡を取り、早めに動けるようにしておきましょう。
家族で書いておきたい「わが家の避難メモ」
ハザードマップを見たら、確認した内容を紙に書いて残しておくと安心です。
冷蔵庫や防災バッグの近くなど、家族が見つけやすい場所に置いておきましょう。
わが家の避難・連絡メモ
- 自宅で心配な災害:____________
- 自宅周辺で気をつける場所:____________
- 第1避難先:____________
- 第2避難先:____________
- 家族の集合場所:____________
- 避難する時に通る道:____________
- 通らないようにする危険な場所:____________
- 子どもの学校・学童の連絡先:____________
- 災害時に子どもを迎えに行く人:____________
- 家族で使う連絡方法:____________
- 遠方の連絡係:____________
まとめ:避難が必要かどうかは、台風が来る前に考えておく
台風が近づいてから「うちは避難した方がいいのかな?」と考え始めると、判断が遅れてしまうことがあります。
だからこそ、天気が落ち着いている今のうちに、ハザードマップで自宅周辺の危険を確認しておくことが大切です。
まずは、
- 自宅が浸水や土砂災害の危険区域に入っているか見る
- 避難先までの道を確認する
- 子どもの学校や学童の場所も確認する
- 家族の避難・連絡メモを作る
この4つから始めてみましょう。
一度確認しておくだけでも、台風や大雨の時に「何をすればいいか」が少し見えやすくなります。
次の記事では、台風が近づいた時に外出を控える目安や、警戒レベルと避難のタイミングについてまとめます。

